退職金、いくらもらえるか。
なんとなくは知っている。
iDeCoも、コツコツ積み立てている。
でも..
「どっちを先に受け取るか」まで
考えたことはありますか。
じつはこの「順番」と「間隔」で、
手取りが数十万円単位で変わることがあります。
私も公務員として25年働いて退職しましたが、
この仕組みは誰も教えてくれませんでした。
知っているか、知らないか。
それだけの差です。
この記事でわかること
・受け取る順番で税金が変わる理由(退職所得控除のしくみ)
・「10年・19年ルール」のざっくり理解
・公務員の現実的な受け取りパターン3つ
結論:カギは「退職所得控除」の使い方
退職金にも、iDeCoの一時金にも、
「退職所得控除」という大きな非課税枠が使えます。
この枠、けっこう大きい。
| 勤続年数 | 退職所得控除の目安 |
|---|---|
| 20年 | 800万円 |
| 30年 | 1,500万円 |
| 38年 | 2,060万円 |
ただし問題がひとつ。
退職金とiDeCo一時金を近い時期に受け取ると、
この枠が「合算」で判定されてしまうのです。
公務員の退職金は平均2,000万円前後。
控除枠を退職金だけでほぼ使い切る人が多い。
すると、iDeCo側の一時金には..
しっかり税金がかかってしまう、というわけです。
「10年・19年ルール」をざっくり理解する
順番によって、ルールが変わります。
ざっくり言うと、こうです。
| 受け取る順番 | 控除をフルに使う条件 |
|---|---|
| iDeCoが先 → 退職金が後 | 約10年の間隔を空ける |
| 退職金が先 → iDeCoが後 | 約20年の間隔を空ける(19年内判定) |
「iDeCoが先」のほうが、
条件がゆるいのがわかりますよね。
が、ここで注意。
この分野は税制改正がたびたび入っています。
間隔の年数も近年変わったばかり。
実行前には、かならず最新の制度と
ご自身のケースを確認してください。
ルールの詳細はこちらの記事で解説しています。
▶ iDeCoの出口戦略【公務員版】|10年・19年ルールで損しない受け取り方
公務員の現実的な受け取りパターン3つ
理屈はわかった。
では現実的に、どう受け取るか。
公務員がとりやすいのは、この3パターンです。
| パターン | 向いている人 |
|---|---|
| ① 合算しても控除内に収める | iDeCo残高が小さめの人。試算して枠に収まるならシンプル |
| ② 一時金と年金形式の併用 | 一時金は控除の残り枠まで、あふれる分は年金形式で分割 |
| ③ 年金形式でコツコツ受け取る | 他の年金収入が少なく、公的年金等控除に余裕がある人 |
大事なのは、
「退職所得控除の残り枠がいくらか」を先に知ること。
枠の残りがわかれば、
①〜③のどれが得かは自然と見えてきます。
今日からできる3ステップ
- 退職金の見込み額を確認する(共済組合・職場の担当窓口で確認できます)
- 退職所得控除の枠を計算する(勤続20年まで年40万円、それ以降は年70万円)
- iDeCoの受け取り方を仮決めして、プロに検証してもらう
3ステップ目のFP相談では、
「何を聞くか」を準備していくと効果が段違いです。
▶ 公務員のFP相談で必ず聞くべき5つのこと|iDeCo出口戦略を最適化する質問リスト
まとめ:出口を決めてこそ、iDeCoは完成する
iDeCoは「入口」の節税ばかり語られます。
でも本当に差がつくのは「出口」。
受け取る順番と間隔を知っているだけで、
数十万円の手取りの差になる。
退職はまだ先..という方も、
控除の枠を知っておくだけで、積立の戦略が変わりますよ。
iDeCoの基本からおさらいしたい方はこちらもどうぞ。
▶ 【2026年版】公務員のiDeCo完全ガイド|掛金上限・節税効果・始め方
今日からできる行動まとめ
✅ 退職金の見込み額を共済組合で確認する
✅ 勤続年数から退職所得控除の枠を計算する
✅ 受け取り方を仮決めして、FP相談で検証する
現役公務員かっちゃんです。地方公務員として25年以上勤務しながら、40代で新NISAをスタート。「難しそう」「怖い」と感じていたお金の話を、公務員目線でわかりやすく解説します。老後資金・NISA・節約・ポイ活など、40代・50代の公務員が気になるテーマを本音でお届けします。