この記事でわかること
✔ インフレが続くと「貯金しているだけ」でお金が目減りする仕組み
✔ 公務員が特にインフレに注意すべき3つの理由
✔ インデックス投資をNISAで始める具体的なステップ
「公務員は給料が安定してるから、投資なんてしなくていいよね」
職場でそう言っている同僚を、
何人も見てきました。
気持ちはよくわかります。
民間企業と違って給与の変動が少ない。
退職金も年金も、ある程度見えている。
でも..それは
「インフレがない時代」の話です。
今は違う。
毎年2〜3%物価が上がる時代に、
銀行に預けているだけのお金は
「静かに減り続けている」のです。
インフレとは何か?
わかりやすく言うと「円の価値が下がること」
インフレ(インフレーション)とは、
物価が継続的に上がる状態のことです。
たとえば、
去年100円で買えたものが、
今年は103円出さないと買えなくなった。
これがインフレ率3%の世界です。
裏を返せば、
「あなたの100円の価値が97円になった」
ということでもあります。
日本の消費者物価指数(CPI)は、
2022年以降に大きく上昇し、
2023年は前年比約3%超の上昇が続きました。
2024年以降も2%前後の上昇が続いています。
| 比較 | 数値(目安) |
|---|---|
| 物価上昇率(インフレ率) | 年2〜3%程度(2024年) |
| 大手銀行の普通預金金利 | 年0.2〜0.3%程度(2026年2月〜、日銀利上げ後) |
| 差し引き(実質の目減り) | 年▲1〜3%前後(直近) |
銀行に100万円を1年預けても、
利息は200〜1,000円程度。
でも物価は2万〜3万円分上がっている。
この差が、
「何もしないリスク」の正体です。
公務員こそ、インフレに要注意な3つの理由
理由① 給与の伸びが物価上昇に追いつかないことがある
公務員の給与は人事院勧告に基づいて改定されます。
民間企業の賃金水準を参考にした仕組みですが、
物価上昇のスピードに毎年きちんとついていくとは限りません。
じつは私自身、
給与明細を見て「数字は増えているのに
生活が楽にならない」と感じた時期がありました。
これが「実質賃金の低下」です。
名目の数字が増えても、
物価の上昇ほど増えていなければ
実質的には「減給」と同じです。
理由② 退職金・年金は「固定額」に近い
公務員の退職金と年金は、
ある程度の金額が見えています。
でも、それは「今の価値で」の話。
20〜30年後にインフレが続いていれば、
同じ2,000万円の退職金でも
買えるものの量は今より少なくなります。
固定額を将来受け取るのは、
インフレが進めば進むほど
実質的に「目減り」していくのです。
理由③ 副業が限られているため、投資が数少ない選択肢
民間企業の会社員であれば、
副業・フリーランスなど
収入を増やす手段は比較的自由です。
公務員は職務専念義務・信用失墜行為の禁止などにより、
副業の選択肢が大きく制限されています。
つまり、
「働いてお金を増やす」以外の手段として
「投資」は数少ない正当な選択肢のひとつ。
しかも投資(NISA・iDeCo)は
公務員でも全員OK。
制限はありません。
「リスクをとる」とは、ギャンブルではない
投資と聞くと、
「損するのが怖い」と感じる方も多いです。
でも投資における「リスク」とは
「危険」ではなく「価格の変動幅」のこと。
短期では上がったり下がったりしても、
世界全体の経済は長期では成長し続けてきた。
その成長に乗るのが「インデックス投資」です。
インデックス投資とは?
日経平均株価やS&P500などの「指数(インデックス)」に連動した投資信託を買う方法。個別株を選ぶ必要がなく、世界中の株式を「丸ごと買う」イメージ。長期・積立・分散の王道投資法です。
過去30年のS&P500の年平均リターンは約10%前後(円建てでは為替の影響もあり変動あり)。
20〜30年単位で積み立てれば、
インフレ率を大きく上回るリターンが期待できます。
もちろん元本保証はありません。
でも、「何もしないリスク」も同様に現実のリスクです。
公務員がインデックス投資を始める最短ルート
- STEP1:NISA口座を開設する(SBI証券・楽天証券など)
- STEP2:「つみたて投資枠」で全世界株式型またはS&P500連動ファンドを選ぶ
- STEP3:月5,000円〜1万円でオートで積立設定をする
- STEP4:あとは放置。20〜30年、淡々と積み立て続ける
NISAのつみたて投資枠なら、
年120万円まで非課税で積み立てられます。
毎月1万円でも、
年3%のインフレ環境で年7%のリターンを仮定すると、
30年後には約1,200万円超になる試算があります
(運用成果は保証されません)。
「大きく稼ぐ」よりも
「インフレに負けない」が目的。
公務員の投資スタンスとして、
これで十分だと私は思っています。
まとめ:「何もしないリスク」を正しく怖がる
投資は怖い。損するかもしれない。
その気持ちは正しいです。
でも、「何もしない」も同じくらいリスクがある。
インフレが年2〜3%続けば、
10年後に100万円は実質80〜85万円の価値しかありません。
公務員の安定した給与・退職金・年金は大きな強みです。
でも、それだけに頼る時代は
もう終わっているかもしれない。
月1万円から。
まずNISAを開いてみる。
それだけで十分です。
今日からできる行動まとめ
✅ インフレ率 > 預金金利 → 貯金だけでは実質目減り
✅ 公務員の給与・退職金・年金はインフレに弱い構造
✅ インデックス投資(NISA)は公務員でも全員OK
✅ まずは月1万円の積立設定から始めてみる
✅ 「何もしないリスク」も、投資リスクと同じく現実のリスク
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を勧めるものではありません。投資は自己責任で行ってください。
現役公務員かっちゃんです。地方公務員として25年以上勤務しながら、40代で新NISAをスタート。「難しそう」「怖い」と感じていたお金の話を、公務員目線でわかりやすく解説します。老後資金・NISA・節約・ポイ活など、40代・50代の公務員が気になるテーマを本音でお届けします。