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投資はインデックス一択!eMAXISスリム全世界株式を買ったら絶対売るな【15年長期運用で資産を増やす方法】

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📋 この記事でわかること

✅ 公務員がNISA・投資を始めるべき理由と具体的な方法
✅ リスクを抑えて着実に資産を増やす商品の選び方
✅ 現役公務員かっちゃんが実践する投資の考え方

「何を買えばいいか」で悩み続けた私が出した答え

👮 かっちゃんの一言コラム

公務員時代、私は投資を「危ないもの」と思っていました。でも今気づいているのは、公務員こそ安定した給与を活かして長期投資すべきだということ。月2〜3万円の積立でも、20〜30年続ければ退職金並みの資産になります。

NISAを始めようと思ったとき、最初にぶつかる壁が「どの銘柄を選べばいいか」という問題です。

私も同じでした。証券会社のサイトを開いたら数千本もの投資信託が並んでいて、「全米株式」「全世界株式」「先進国株式」「S&P500」「テーマ型ファンド」……どれがいいのかまったくわからない。

本を読んで、YouTubeを見て、金融ブログを漁って、半年ほど悩み続けました。そして最終的に出した答えがこれです。

投資信託は「eMAXISスリム全世界株式(オール・カントリー)」一択。買ったら15年以上絶対に売らない。

シンプルすぎると思うかもしれません。でも、これが世界中の投資研究が行き着いた結論であり、私が5年間実践して確信していることです。この記事では、なぜこの結論になるのかを、公務員目線でわかりやすく解説します。

なぜ「インデックス投資一択」なのか

まず「インデックス投資」とは何かを整理します。

投資信託には大きく2種類あります。アクティブファンド(プロのファンドマネージャーが銘柄を選んで運用)とインデックスファンド(日経平均やS&P500などの指数に連動するように機械的に運用)です。

プロでも市場に勝てない──衝撃のデータ

「プロが運用するアクティブファンドのほうが成績がいいのでは?」と思う方が多いですが、データは真逆を示しています。

期間インデックスに負けたアクティブファンドの割合
1年間約60%
5年間約75%
10年間約85%
20年間約95%

出典:SPIVA(S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによる調査)の長期データより。期間が長くなるほど、プロの運用するアクティブファンドのほぼすべてがインデックスに負けるという結果が出ています。

つまり、「市場平均に乗るだけ」のインデックス投資が、長期では最強の戦略なのです。これは「楽だから」ではなく、データに裏付けられた選択です。

コストの差が長期で大きく効く

アクティブファンドとインデックスファンドでは、毎年かかる「信託報酬(運用コスト)」に大きな差があります。

ファンドの種類信託報酬(年率目安)100万円を20年運用した場合のコスト総額
一般的なアクティブファンド1.0〜2.0%約20〜40万円
eMAXISスリム全世界株式年0.05775%約1.2万円

コストの差だけで20年間に数十万円の差が生まれます。しかもこのコストは運用成績に関係なく毎年引かれ続けます。「低コスト=長期で有利」──これがインデックス投資を選ぶもうひとつの理由です。

なぜ「eMAXISスリム全世界株式」なのか

インデックスファンドの中でも、なぜ「eMAXISスリム全世界株式(オール・カントリー)」を選ぶのか。理由は3つあります。

理由①:47カ国・約3000銘柄への分散投資

eMAXISスリム全世界株式(オール・カントリー)は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスという指数に連動するファンドです。この指数は先進国23カ国・新興国24カ国、合計47カ国の約3,000銘柄を網羅しています。

つまり、1本買うだけで世界中の優良企業に分散投資できるということです。アップル・マイクロソフト・アマゾン・トヨタ・サムスンなど、世界を代表する企業のすべてが入っています。

理由②:業界最低水準の信託報酬

信託報酬は年率0.05775%(2024年時点)。100万円を1年運用してかかるコストはわずか577円です。これは同種のファンドの中で業界最低水準を維持し続けており、「コスト競争をしてくれている」という安心感があります。

理由③:純資産残高が国内最大級で安心

2024年時点でeMAXISスリム全世界株式の純資産残高は4兆円を超え、国内最大規模の投資信託のひとつになっています。多くの人が選ぶことで資金が集まり、繰上償還(強制終了)のリスクが極めて低い。長期運用において「途中でファンドが終わらない安心感」は非常に重要です。

比較項目eMAXISスリム全世界株式eMAXISスリム米国株式(S&P500)
投資対象全世界47カ国・約3,000銘柄米国500社
信託報酬年0.05775%年0.09372%
分散度◎(世界分散)○(米国集中)
「米国が不調のとき」他国がカバーもろに影響
かっちゃんのおすすめ✅ これ一択悪くないが全世界で十分

「S&P500のほうが過去のリターンが高いのでは?」という声もありますが、過去のパフォーマンスが未来を保証しません。今後どの国が成長するかは誰にもわかりません。だからこそ「全世界をまるごと買う」という戦略が最もリスクを分散できるのです。

買ったら絶対売るな──これが最大のルール

インデックス投資で失敗する人のパターンは、ほぼひとつに集約されます。

「相場が下がったときに怖くなって売ってしまう」

これだけです。逆に言えば、「どんなに下がっても売らずに持ち続ける」ことができれば、長期投資はほぼ成功します。

歴史が証明する「持ち続けた人が勝つ」

過去の世界株式市場を振り返ると、何度も大きな暴落がありました。

暴落の出来事下落幅(最大)回復までの期間(目安)
ITバブル崩壊(2000〜2002年)約▲50%約5〜7年
リーマンショック(2008〜2009年)約▲55%約5年
コロナショック(2020年3月)約▲34%約6ヶ月

どの暴落も、時間とともに必ず回復し、その後さらに高値を更新しています。売らずに持ち続けた人は損をせず、むしろ大きな利益を得ました。売った人だけが損を確定させました。

「売りたい」という感情が出たときこそ危険信号

人間の心理として、相場が大きく下落すると「早く売らないとさらに下がる」「もう終わりだ」という恐怖心が生まれます。しかしこの感情が出たときこそ、歴史的には「売ってはいけないタイミング」である場合がほとんどです。

私のルールはシンプルです。「eMAXISスリム全世界株式を買ったら、老後に取り崩すまで画面を見ない」。毎月自動で積立設定をして、あとは放置。これが最強の投資法です。

値下がりはバーゲンセール──マインドを変えれば怖くない

投資を続ける上で、最も大切なのは「値下がりへの考え方」です。

想像してみてください。あなたが毎月通っているスーパーで、好きな食品が突然30%オフになったとします。「大変だ、損した!」と思いますか?違いますよね。「ラッキー、いつもより多く買えるじゃないか!」と思うはずです。

投資信託の値下がりも、まったく同じことです。

毎月一定額を積み立てている人にとって、価格が下がった月は「同じ金額でより多くの口数を買える月」です。安い価格で大量に仕込むことができる。これを「バーゲンセール」と呼ばずして何と呼ぶのでしょうか。

ドルコスト平均法の威力:下落が「味方」になる仕組み

毎月一定額を積み立てる方法を「ドルコスト平均法」と呼びます。この方法のすごさは、価格が下がるほど多くの口数を自動的に買えるという点にあります。

基準価額積立額購入口数
1月10,000円30,000円3口
2月(下落)6,000円30,000円5口
3月(下落続く)5,000円30,000円6口
4月(回復)8,000円30,000円3.75口
5月(回復)10,000円30,000円3口
合計150,000円20.75口

5ヶ月後に基準価額が元の10,000円に戻ったとき、保有口数は20.75口。評価額は207,500円になります。投資元本15万円に対して約5.7万円の利益です。もし1月に一括で15万円を投資していたなら、元本と同じ15万円のまま。下落を経験したドルコスト平均法のほうが、結果的に多くの利益を出しています。

下落は敵ではありません。長期積立投資家にとって、下落はチャンスであり、バーゲンセールです。

なぜ「15年以上」なのか──期間が長いほどリスクは消える

「長期投資が大切」とはよく言われますが、具体的に何年続ければいいのでしょうか。私の答えは「最低15年、理想は20〜30年」です。

投資期間とリターンの関係:データで見る「時間の力」

世界株式インデックスへの投資を様々な期間で行った場合の、過去データに基づくリターンの実績を見てみましょう。

保有期間プラスで終わった確率(過去データ)年率リターンの範囲
1年約70%▲40%〜+50%(ブレ大)
5年約85%▲5%〜+20%
10年約95%+1%〜+15%
15年以上約99%以上+3%〜+10%(安定)
20年以上ほぼ100%+4%〜+8%

保有期間が長くなるほど、損をする確率が急速に下がっていきます。15年を超えると、過去のデータでは損で終わったケースがほぼゼロに近づきます。時間こそが最大のリスク回避手段なのです。

公務員が15年投資を続けるとどうなるか

具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。月3万円をeMAXISスリム全世界株式で積み立て、年利5%(過去の全世界株式の長期平均リターンの保守的な見積もり)で運用した場合です。

積立期間積立元本運用後の評価額(年利5%想定)増加額
10年360万円約466万円約106万円
15年540万円約797万円約257万円
20年720万円約1,233万円約513万円
25年900万円約1,787万円約887万円
30年1,080万円約2,495万円約1,415万円

30年続けると、積立元本1,080万円が約2,500万円に成長します。増加額は1,400万円超。これがすべて「ただ積み立てて、売らなかった」だけで実現します。

公務員は定年まで安定した収入が続きます。つまり「30〜40代から始めれば、定年退職時に大きな資産が完成している」のです。

実践:今日からできる3ステップ

理屈はわかった。では具体的に何をすればいいか。たった3ステップです。

  1. SBI証券か楽天証券でNISA口座を開設する
    どちらも完全無料で開設できます。スマホで10〜15分で申し込み完了。1〜2週間で口座が開設されます。
  2. 「eMAXISスリム全世界株式(オール・カントリー)」を検索して選ぶ
    証券会社の投資信託検索で「emaxis slim 全世界」と入れれば一発で出てきます。つみたてNISAの対象商品です。
  3. 毎月積立の金額と日付を設定して、あとは放置
    月1万円でも、3万円でも構いません。NISA枠(年間120万円まで)の範囲で設定。あとは毎月自動で積み立てられます。「価格が下がっても見ない」くらいの気持ちで放置が正解です。

以上です。本当にこれだけ。難しいことは何もありません。

よくある疑問・不安に答えます

Q. 今から始めても遅くない?

A. 全然遅くありません。40代でも定年まで20年近くあります。今日が一番若い日です。1日でも早く始めることが、最大の資産形成の近道です。

Q. 全財産を投資すべき?

A. 絶対にやめてください。生活防衛資金(月収の3〜6ヶ月分)は手元に現金で持ち続けること。投資に回すのは「当面使わないお金」だけです。

Q. 元本割れするリスクはないの?

A. 短期的にはあります。長期的にはほぼなくなります。15年以上持ち続けると、過去データでは損で終わったケースがほぼゼロです。ただし「絶対に損しない」保証はありません。投資は自己責任で行いましょう。

まとめ:シンプルな戦略が最強の理由

投資で成功するための答えは、実はとてもシンプルです。

  1. 投資信託はインデックスファンド一択(プロより市場平均が長期では勝つ)
  2. 銘柄はeMAXISスリム全世界株式ひとつだけ(47カ国分散・超低コスト・安心の規模)
  3. 買ったら絶対に売らない(売った人だけが損を確定する)
  4. 値下がりはバーゲンセール(安く多く買えるチャンス。怖がらない)
  5. 15年以上の長期運用(時間が最大のリスク回避策。複利が資産を育てる)

「難しいことをしない」「余計なことをしない」「ただ積み立てて持ち続ける」。これが、公務員の安定した収入を最大限に活かした、最強の資産形成戦略です。

一緒に、シンプルな投資で豊かな老後を目指しましょう。

🎯 今日からできる行動まとめ

✅ まず証券口座(SBI・楽天証券)を開設してみる
✅ 月1万円からインデックスファンドの積立を設定する
✅ iDeCoとNISAの違いを確認して自分に合う方を選ぶ

ABOUT ME
kacchan
現役公務員かっちゃんです。地方公務員として25年以上勤務しながら、40代で新NISAをスタート。「難しそう」「怖い」と感じていたお金の話を、公務員目線でわかりやすく解説します。老後資金・NISA・節約・ポイ活など、40代・50代の公務員が気になるテーマを本音でお届けします。
著者プロフィール

現役公務員かっちゃんです。地方公務員として25年以上勤務しながら、40代で新NISAをスタート。「難しそう」「怖い」と感じていたお金の話を、公務員目線でわかりやすく解説します。老後資金・NISA・節約・ポイ活など、40代・50代の公務員が気になるテーマを本音でお届けします。